人体力学・整体操法とは
整体操法の制定
昔、日本伝統医療の名人といわれ、活躍をされていた人たちが、第2次世界大戦の混乱の中で技術の消滅惜しみ、それぞれの技術を持ち寄って技術の効果を確認し合い、本物の技術と評価されたものに、新たなものを加味しながら体系化された技術を、整体操法と名付けられました。
人体力学
井本整体では、その流れを受け継ぎつつ、主宰である井本邦昭先生が50年以上の臨床の経験から感じ、発見された人体の構造を理論化し、【人体力学】と名付け、広く一般に公開されてきました。
古から伝わる技法を、現代人の身体に照らし合わせて完成された技術といえます。
ここでは、昔の整体操法と区別するために【人体力学・整体操法】と致しました。
人体力学・整体操法とは
その人の本来持っている元気な身体【整体】に導いていくために感受性を活用し、裡なる力(体力・気力)を呼び起こしていく技術です。
人間の身体は、外部環境の変化や体内に異物が入れば、“感受性と裡なる力”の働きによって、
自動調整システムが発動し、恒常性を保つようにシステム化されています。
機械は部品の取り換えによって修復される
工場のオートメーションシステムは、部品が自動制御プログラムに動かされて稼働しています。
部品は必ず消耗します。
機械が故障した時は、消耗度の激しい部品を探し出し、取り替えることによって修復していきます。
人体は自動的に再生される
人体の特徴は、使えば使うほど丈夫になり、使わなければ衰え、壊せば新しく自動的に再生されます。
また、部品を集めて全体ができたのではなく、一つの生殖細胞から全体ができているため、
システムに異常が出たとしても、どこかが自動的にその役割を担って全体としてのシステムは調和を保つように出来ています。
それ故、体内で起こっている異常個所を特定することが難しく、部品を取り替えるようなわけにはいきません。
しかしその異常は、運動系を通じて、姿勢や動作に現れ、骨格や筋肉に硬直や弛緩、ゆがみ、として現れてきます。
整体は運動系を観る
病名や臓器・検査数値を対象に観ていくのではなく、”筋肉や骨格の動き“を対象として観ていきます。
運動系には、臓器の働きが出ています。“こういう処に反応や異常”があれば、“この臓器に異常”があるのではないかと観ていきます。
(例えば、盲腸の例)
右足が太く短い人の場合、腰椎2番が右側に傾きやすい。
盲腸になる人は、腰椎2番に異常が出る。
こういう体形の人が腹痛を起こせば、盲腸ではないかと観察していき、腰椎2番を中心に調整していきますと、結果として腹痛(盲腸)が治まってきます。
心と身体は一つ
心理的な問題が身体を支配していることが大変多くあります。
ストレスが元で、肩こりや腰痛になり、検査しても異常個所が見つからず、ある日当然に、大病につながってしまうようなことが多く見受けられます。
心の問題と臓器の関係は、言葉でも表現されているほど、深いものがあります。
胸を落とす、肩を落とす(肺や心臓の働きに直結します)
胆を病む・胆が太い(肝臓の働きに直結しています)
断腸の思い(腸の働きと直結しています、下痢などを伴います)
肝腎かなめ(肝臓と腎臓の働きの大切さを表現しています)
“心を病んでいる人”の体は、たいがい“硬直し弾力がなく、浅い呼吸”になっています。
当指導室では、“柔軟で弾力があり深い呼吸”のできる身体を目指して指導していきます。
“身体を変えることで心を変えていく”ことを実践しています。
人体力学・整体操法は、硬くなっている処を丁寧に揉みふぐしたり、
強制的に歪をとったりするのではなく、観察によって調整すべき処を絞り込んでいき、
人体の急所である、調律点や圧痛点などを使って、
相手の感受性に適った圧度・速度で呼吸を利用して、裡なる力(体力・気力)を呼び起こしていき、
自らの力で修復できるように導いていく技術です。
施術の特徴
整体指導について
当指導室では、施術のことを整体指導または整体操法と呼んでいます。
「自然治癒力が発揮できるように、身体が治るように、痛みが止まるように、導いていく」という意味です。
的確な読み(観察)で問題となっている一点をつきとめる
痛みや不快感は、止めるものではなく、根本原因が解消すれば止まってしまうものです。
それゆえ、全身を揉みほぐすようなことはせず、的確な読み(観察)と厳選した刺激を重要視しています。
- ▲頭部と頸部の観察
頭部と頸部は、主として観察するところです。
身体全体の状況を現していますので、操法の組み立てを設計し、
最後に確認をするところです。刺激を与えることは少ないです。
- ▲背中の観察
背骨・肩甲骨・骨盤を中心に、回りの筋肉の状況を観察して、
的を絞ります。不調の原因が読み取れます。
【偏り疲労の例】
部分的な問題を全身の問題のように感じていることが多くあります。
偏り疲労がその良い例で、疲労しているのは部分なのに全身の疲労感として感じてしまうのです。
このようなときは「数打てば当たる方式」では根本原因を解消することはできません。
当指導室の整体は、その人の問題となっている一点を見つけて、その一点を生かすべく操法の組み立てをし、身体を変えていきます。
自然治癒力が発揮できる身体に導く技術
整体操法は、引っぱったり、揉んだり、突いたり、ボキボキさせたりなど、骨や筋肉に強い力をかけてマッサージや矯正をおこなうものではありません。
観察によって調整すべき処を絞り込んでいき、人体の急所である調律点や圧痛点などを利用し、
相手の感受性に適った圧度・速度で刺激を与え、本人の呼吸を利用する方法などを用いて、裡なる力(体力・気力)を呼び起こしていき、自らの力で修復できるように、つまり、自然治癒力が速やかに発揮できるような身体に導いていく技術です。
- ▲背中の操法
観察により的を絞った急所に対して刺激を与えます。
回りの筋肉を弛めて背骨の可動性をつけます。
頭部と頸部は、主として観察するところです。
- ▲末端から中心を変える操法
骨盤が下がると、足首に負担が掛かってきます。足首を変えながら、腰を変えていく操法です。
【ギックリ腰の例】
ギックリ腰などは、動けないほど激しい痛みに襲われます。
これなどは、腰椎(腰の骨)のどれかが、"下がって、硬くなっている"ためなのです。
呼吸を利用して上げるだけで、痛みの大部分は止まり、動けるようになります。
この場合、なぜ下がったかを突き止めて、根本原因から変えていくと同時に、ギックリ腰になりやすい体質改善を図ることが大切なことと考えています。
指導者、自らの指導
指導に当たっては、一人一人を自らが行います。助手などを使うことはありません。
整体操法の展開
●礼に始まり、礼に終わります。
大切な命を観させていただきます。
●頭部と頸部の観察
頭部と頸部は、主として観察するところです。身体全体の状況を現していますので、操法の組み立てを設計し、最後に確認をするところです。刺激を与えることは少ないです。
●背中の観察
背骨・肩甲骨・骨盤を中心に、回りの筋肉の状況を観察して、的を絞ります。不調の原因が読み取れます。
●背中の操法
観察により的を絞った急所に対して刺激を与えます。回りの筋肉を弛めて背骨の可動性をつけます。
●末端から中心を変える操法
骨盤が下がると、足首に負担が掛かってきます。足首を変えながら、腰を変えていく操法です。
●お腹の操法
心理的なものから内臓の異常、解毒の急所、回復への経過などを読み取ると同時に、異常の急所を捉えて体を変えていくところです。
アクセス
JR柏駅 東口(そごう・ビックカメラ側)から徒歩5分〜7分程度です。 東武野田線柏駅 東口(そごう・ビックカメラ側)から徒歩5分〜7分程度です。
- 指導室名
- 阿部整体柏室(井本整体認定指導室)
- 所在地
- 〒277-0021 千葉県柏市中央町5―21 穂高第1ブラザーズ柏 405号室
- TEL
- 04-7163-1951
- 最寄り駅
- JR柏駅 東口 / 東武野田線柏駅 東口
- 受付時間
- 9:00〜19:00 定休:水曜、日曜、祝日午前
- 休診日
- 水曜、日曜、祝日午前