風邪の効用(その1)
“体の裡”感ずるままに
- 2014.4.4
久しぶりに風邪を引いてしまった。それも二週間ほど罹ってしまった。熱もあるようだが体温計で計ってみると36度8分ぐらいでたいしたことはない。
今回はじっくりと経過をを見定めていこうと思い体の要求通りに行動することにした。
最初は、背骨が過敏になってきて呼吸が浅く少し苦しい感じがする。そのうちに喉に違和感が生じてきた。
夜休んでいると、寝返りをしながらしきりに骨盤が動きたくなる。体操などしようと思わないでもしきりに背骨と骨盤と喉が動き出している感じがする。
体に左右差が大きくなると風邪を引くと整体の知識では言われていたが、このように体の中心である背骨・骨盤・前面の喉に力を集約しているように感じられたの初めてである。
今までは、消化器系の風邪とか呼吸器系の風邪とか腎臓系の風邪とか、知識に振り回されていたような気がする。
体に左右差が生じては、生活がし難くなるために体は懸命に体勢を立て直すために、人体の中心に力を集めようとして働いていることが体の経過を観ているとよく判ってくる。
小さい頃風邪を引いて高い熱を出したりすると、熱の出ている時は苦しかっりするが、風邪を経過した後のスッキリしたことを思い出していた。
今感じられるのは、腰が何十年ぶりに軽くなって、動きが若返ってきた感じがしている。
桜と小鳥たち
“体の裡”感ずるままに
- 2014.4.4
昨日も今朝も小雨が降っている中、いつも通る桜の公園に大勢の小鳥たちが動き回っている。
"楽しくて・嬉しくて仕方ない"というような風情である。
しきりに、花びらを突っついているように見える。花の蜜を食べているのだろうか・・・・・・・・・
何故か小鳥たちが丸く見える、えさが豊富なので太っているようにも見える。この温かい季節に繁殖をし子育てをするのに必死のようでもある。
不思議にいつも居座っているカラスが静かに飛んでいる。貪欲なカラスがこの時期ばかりは小鳥たちに主役を譲って見守っているような気配である。
自然界では上手に住み分けが出来ているように感じられる。
小鳥たちの活気をもらって自然と体の中に気合が入る。
朝のひと時
“体の裡”感ずるままに
- 2014.3.3
毎週水曜日と日曜日は道場に学びに行っていますが、朝練が始まる前の朝7時40分から8時の間コーヒーブレイクを楽しんでいます。
この時間にいつも居るはずの60代後半のご夫婦がこのところ1ヵ月くらい見かけない。
このところ寒くなったり、大雪が二度も降ったせいなのだろうと思ってはいたが、どうしたのかと心配になっていたが今日はいつもの通り来ていた。
いつもの通り奥さんが甲斐甲斐しく世話を焼いている。脳の障害を患ったらしく喋ることが不自由で細かい動作が出来ず、朝食に来ているのだが食べるものをこぼしこぼし、奥さんに叱られながらもどんどん食べていて元気そうではある。
いつも思うのだが、父が脳血栓で倒れ言語障害、左半身不随になり、7年もの長い間、病気がちの母が甲斐甲斐しく世話を焼いていた光景を思い出してしまう。
精悍な顔つきを見ると、きっと現役時代には活躍をされていたに違いない。亭主関白であったのではないかと、ふとまた二人の様子を見てしまう。奥さんは一生懸命に世話をしている。
私が整体の道を選んだことも、この光景が心の奥深い処にきざまれているように感じられる。
”脳障害を整体の知恵で”私のライフワークである。
活動期から春の体
季節の体
- 2014.3.3
ここ一週間ほど、虫歯が無いのに、歯に痛みと、冷たいものを摂った時に沁みる症状が出て来て、食べる楽しみが半減していました。
これが″歯医者泣かせの歯の痛み”かと、わが師である井本先生から教えられている春の体に伴う頸椎(歯に関係する)の硬直から来ている歯の痛みを初めて実感しました。
せっかくだから、この際、この歯の痛みや、沁みる状況がどういう展開になるのか経過を観てみようと放っていましたが、あまり変化が感じられず少し不自由なので治してしまうことにしました。
こういう場合の対処の仕方をやってみましたところ一気に取ることが出来、整体の知恵と体の関連性に改めて奥深い人体の精妙さを知ることができました。
これで、体はほぼ春の体になるのだと実感してきました。
皆さんは如何でしょうか。この時期は、花粉症や頭がフラフラするなど首から頭にかけての症状に悩まされている方が多いのではないでしょうか。
"活動期が"やってきた
季節の体
- 2014.1.31
今年もまた”生きる力”の活動期がやってきました。
しかし、活動期と認識されていない方は、
今頃は「腰が痛い・咳が出る・首が痛い・肩が張る・下痢に悩まされる・背中に違和感がある・のどが痛い・膝が痛いなど」様々な不調を抱えて苦しんでいることでしょう。
”体の裡の働きが活動し始めている”のに体の外側、骨格・筋肉・関節などの”器”が硬直している人なのです。
体の裡側が懸命に働こうとしているのですが、器の硬さが邪魔をしているために、強張っている処を弛めるために咳をしたり、くしゃみを出したり、また、腰から活動期になったために、一時的に腰に痛みを抱えたり、背中や首・肩などで支えるために異常感や痛みが伴うものなのです。
特に夏の猛暑で、呼吸器に負担がかかったまま秋から冬を過ごし、今、春を迎えた人は症状が激しく出てきます。
腰痛でもぎっくり腰や呼吸が苦しかったり、筋肉・関節の硬直は循環器系に負担が掛かり流れの悪い体となり、通常の検査では原因が判明しないことが多くあり、手の打ちようが難しいことになります。
”体の裡の働き”が活発に行えるように裡の働きの声をしっかり聞いて、活発に活動できるようにしていくことが、この季節の一番の養生法なのです。
先ずは”春の体操”で”腰や骨盤”を弛めていくことから始めます。生理的な働きを促進させるための大切な体操です。
そして順次背骨と肋間を弛めていくことが活動期を順調に過ごし、活力ある身体作りの基本となります。
新しい年(平成26年)
新しい年
- 2014.1.1
新年おめでとうございます。
気持ちの引き締まるような静けさと空気の冷たさ、そして燦々と輝く太陽の光を浴びながら新年のスタートを切ることが出来ました。
静かさと空気の冷たさは、今までに経験したことのないような変動を迎えるのに当たり 「常に冷静な心構えと行動を」
そして、燦々と輝く太陽の光は 「明るい希望を」
「全ての生きる力」からのメッセージのように受け取りました。
明日から(2日〜4日)は井本整体恒例の正月講座が始まります。
毎年のことですが、ワクワクした気持ちで臨める、本物の技術を学べる楽しみは何にも代えられない充実感があります。
今年もご縁を頂いた皆様の「持続可能な健康生活が送れるよう」最善を尽くします。
「整体指導は、1月6日(月)から通常通り行っております。」
初冬の体
季節の体
- 2013.12.6
朝晩の冷え込みあるものの、日中は温かい日差しが射し、穏やかで気持ちのいい日が続いています。
しかし、空気は乾燥してきていて初冬特有の症状が現れてきています。
今年の夏は猛暑でした。秋を感じる間もなく冬へと移行してきております。天地もバランスをとるためか猛暑の年の冬は寒さ厳しくなると言われています。
四季を感じながら穏やかに過ごしてきた日本人の心や体にも、今までとは違った対応が必要になってきたと感じられます。
猛暑は、人体に対して肉体的にも生理的にも心の中にも、大なり・小なり、多くの人がダメージを受けて冬を迎えています。特徴は呼吸器に負担がかかったまま冬を迎えたことになります。「夏の“ツケ”を残したままの体」
今までならば、乾きによる変動に注意を向ければ楽に過ごせていけたものですが、夏の“ツケ”を合わせて考慮に入れて対応しなければなりません。
渇きによる変動は、多くの人に現れてきています。
口の周囲が乾く・皮膚がかゆくなる・痰が濃くなる・むせるような咳をする・
小便の色が濃くなる・尿の回数が多くなる・体が重だるい・むくんでくるなど。乾燥による影響です。
また、風邪をひく(嘔吐や下痢を伴った)、神経痛が出る、肩が凝ったり、寝違いを起こす、転ぶ人が多く肋骨や手足の骨折をする人が多くなってきています。
対処法として
原因は体の中の水分が不足したためであり、水分を補ってあげれば多少時間がかかったにしても、経過していくことが出来ていました。
しかし猛暑で受けたダメージの残っている体は、経過がスムーズにいかずに長引いたり、古傷を引き出したり難義をすることになります。
いつでも同じことを言いますが、呼吸器を弛める・体を弛める・心を穏やかに過ごす技を身につけることが課題となっています。
薬や健康食品に頼るだけでなく、何よりも動くことが大切になります。動きが止まれば終わりになります。
自分の体に合わせた、動きがいつでも基本になります。
好奇心・向上心・羞恥心
“体の裡”感ずるままに
- 2013.11.5
“羞恥心を忘れたトップリーダー達”
トップリーダーになるためには、きっと人並みはずれた、好奇心と向上心を働かせてきたに違いない。
そして常に勝ち組になるための工作を練って、現在の地位を築いてきたのだろう。
そこには何か大切なものを置き去りにしてきた結果、毎日のように報道される不祥事といわれることが起きているのではないかと思われる。
それは、日本人の心の奥の深い処に刻まれてきた“恥”という言葉を失ってしまった事から始まったのではないだろうか。
政を行うトップリーダーが、国民に・そして世界に嘘を平気で発する。
一流といわれる老舗からの信頼を損なうような不祥事。
しかも責任ある立場の、トップリーダーの虚しさだけが残るような弁明の数々。
自分さえ良ければ、儲けるためには手段を選ばない・黙っていれば・どうせみんな同じようなことをしているのだから、自分だけが・・・・・・・・・・・・・・
このようなことが何故平気で通用するようになってしまったのだろうかと!!
整体指導を職業としている身にとって “心と体は一つ” として心身の調整をしていくのための大元に関わる問題として認識せざるを得ない。
“恥という言葉”はきっと、頭の中の片隅には残ってはいるだろう・・・・・・・・・・
しかし“恥ずかしい”という、身体表現を失われたのではないだろうか・・・・・・
「怖ければ、蒼くなる」「恥ずかしい思いは、赤くなる」など
さすがに怖くなれば、自分に不利益なことが起これば恐怖心が起こり蒼くなることは身体の働きとしてもっているのだろうが・・・・・・・・・・・・・・・・
“恥ずかしい”というような思いは利害得失には関係ないと。
何をおいておいても自分が先、損得を弾いてからしか動けない。
経済最優先のための、好奇心・向上心は誰にも負けない。
このような風潮がもたらす事件が、毎日のように報道され続けています。
そこには、羞恥心のかけらも無く動き続けているように思えてなりません。
現代のような優れた文明をもたらしてきた原動力は、人間の限りない好奇心と向上心の賜物であることには違いありませんが・・・・・・・・・・・・・・・・
羞恥心を忘れた結果が、現代の様々な人間性を疑われるような不祥事を招いているように思えてなりません。
秋から冬へ
季節の体
- 2013.11.5
大型の台風に見舞われ、秋らしい秋が訪れることなく冬に向い始めました。
この異常気象は、人体にも大きく影響を与えています。
猛暑による“夏のつけ”(暑さによってダメージを受けた呼吸器)を、恢復していく過程も無く大型の台風に見舞われたり、暑い日があったり、朝晩の冷え込みが合ったりして、体は異常気象に翻弄され続けています。
体は、きっと心身ともに不安定な状況にあるのではないかと思います。
こういう時の体は、鈍っている体の中に過敏な部分が生じていて、何か症状があっても治りにくい体の典型になってきています。
通常であれば、食欲の秋といわれるように胃酸過多からの食べ過ぎや消化器系の症状など、汗の内攻に注意を払えば良かったのですが・・・・・
昔の古傷が出てきたりして思わぬ処に症状を出すことがあります。
お尻(骨盤まわり)を打撲したとか、頭を打ったとか、胸部や顔面などの打撲による”打ち身”が原因となることが多いのです。
また、転んで、捻挫や骨折をする人、首の回転が悪く、寝違いを起こすことも頻繁になってきました。
この時期は、何よりも体を動かして(ストレッチなど)柔軟な体をとり戻すことが大切です。
私の指導室では、人体力学体操を中心に部分浴・蒸しタオル法などを活用して一日の疲れをとってから就寝されるように指導しております。
何よりも、心と体に安心感を!!
秋(季節の変わり目)
季節の体
- 2013.9.26
朝晩めっきり涼しくなってきました。朝の散歩の時に感じるのは、冷たい空気が快い気持ちになるのですが、日差しが差してくると、体を射すような強い光を感じてしまいます。
本来なら、ぬくもりを感じるような気持ちよい日差しだったのに・・・・・・・・・・・
今は、体の中を射すような強さを驚きと共に感じています。
何か太陽が近づいてきたのか、太陽の光を程よくバリアーにかけてくれていた空気層が薄くなったのか?
そして今、強烈な台風が連続してやってくる。その合間には豪雨や強風、そして今まではそんなになかった竜巻が処かまわずに発生してくる。
しかも、何故か日本列島の弱い処を、あたかも知っているように襲ってくるようだ。
季節の変わり目の秋・・・・・・・・・
自然界は何かを告げているようだ。
人間の体も自然界の一員であることには変わりない。高度化された医療技術によって生命を守っていくことが常識になったことから、様々な問題を醸し出している。体の弱い処を知っているように・・・・・・・・・・
高度化された技術や医療技術、文明に水を差すように・・・・・・・・・
季節の変わり目を通して、“生命に対する” 大切な何かを教えてくれているようだ。
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